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Gemba AI 開発プロジェクト

更新日:2026年10月11日

人とAIが協働する場を創出する

インダストリアルAIの時代が幕開けようとしています。しかし、先進ソリューション企業から発信される多くは、工場の内外の自動化を目指したものです。弊社は完全自動や機械だけのAIがインダストリアルAIの形とは考えません。大企業であればともかく、日本を含む世界の多くの現場は、個人経営であったり中小企業が多く、多くの「人間」の雇用を抱えています。これらすべてをAIに置き換えることはそもそも無理ですし、人とAIが協働する現場を創出するインダストリアルAIこそが、我々の社会を前進させるために切望されていると考えます。AIを大企業や一部の先進国だけに占有させない、それが弊社のモットーです。

弊社が現在開発中のGemba AIのユースケースを「ものづくりの現場」を例を紹介します。

  • 【理解する】 現場に導入されたAIは業務を観察し、作業者と会話し、必要に応じて業務ドキュメントや設備のIoTデータも参照しながら、現場を丸ごと理解する(端末は文字チャットでなく音声対話をサポートする。ベータ版ではIoTデータはオプション予定。)
  • 【資料化する】 現場の理解(AIによるプロセスマイニング)を通して、AIは現場ノウハウ(業務プロセス、意思決定ルール)を資料化する(作業者の作業・スキルを理解し、暗黙知を形式知化する。同時に現場全体のオペレーションも把握する。)
  • 【支援する】 資料化した業務プロセス、意思決定ルールに基づき、現場の様々な業務を支援する(日常業務から例外対応、異常対応、現場教育など)
  • 【報告する】 現場の業務・作業の状況をレポート化・ダッシュボード化する
  • 【経験を蓄積する】 現場の作業者を支援し、業務を経験する中で、現場ノウハウ資料をアップデートする(AIエージェント用スキル・ツールの更新に加えて、プロセスマイニング・BPMS・BRMSツールとの連携も含め)
  • 【自動化する】 AIやアプリなどで自動化できる業務を見極め、業務を置き換えられるアプリやロボットスキル(フィジカルAI連携)を提供またはレコメンドし、現場のAX・DX化を中心となって推進する

これは一部の機能ですし、逆に、これだけの機能であっても、様々な要件を間違いなく対応できるロバストなシステムに仕上げることは至難の業といえます。

現場といっても、ものづくりの現場以外には、建設、小売、修理、レストラン、観光地など、我々の社会には様々なタイプの現場があります。日常的な生活の場も、さらに将来に目を向ければ、月面基地や宇宙ステーション、宇宙船にも人が活動する場があります。弊社はそんな社会の様々な場所で「人とAIが協働する場」を創出するためのシステム基盤の開発を推進しています。

実世界AIエージェントに与えるべき実世界スキル、実世界ツールとは

現在のAIエージェントは、テキスト処理を中心とした世界で活用が進んでおり、その中核技術はハーネスと呼ばれる仕組みであり、適用対象に適したスキル、ツール、サブエージェントなどの設計(設計者による作りこみ)が求められます。エージェントスキルは標準化も進んでいます。

Gemba AIは実世界AIエージェントです。この現在のAIエージェントの仕組みを継承します。そのため重要となるのが、スキル、ツールの設計です。しかしながら、実世界におけるAIエージェントを安全かつ確実に動かすためのスキルやツールはまだ存在していません。さらに言えば、現場の自動化を目指さず、人とAIと環境を同時にバランスよく扱うためのスキル、ツールをどのように構成すべきかはとても難しい問題です。画像やIoTセンサ、人との会話、実際の三次元世界の様々な情報をどのように扱い、様々な場面における人とAIの協働(すなわち業務)を支援できるかを考えなければなりません。弊社は、これらを実世界スキル、実世界ツールと呼び、現在、様々なシナリオを用いて研究開発を進めています。

デジタルツイン、フィジカルAIへとつなげる

Gemba AIは現場の単なるデジタル化ではなく、現場の単なる自動化でもなく、人を中心に据えた現場AX・DXの基盤を提供する一方で、デジタルツイン(シミュレーションを主体とした現場のデジタル化)とフィジカルAI(ロボット導入を主体とした現場の自動化)へと現場をトランジションさせるための現場の情報獲得のためのツールの提供も目指しています。デジタルツインやフィジカルAIの導入では、精度の高い網羅的な現場の情報の収集・加工が前提となりますが、Gemba AIは人とAIの協働の場を作りつつ、そういった現場の三次元位置データや人の作業データ(フィジカルデータ)を集める機会を提供します。(ベータ版開発では計画段階です)

現場の業務支援を目的としたインダストリアルAI

AIが当たり前になった今の時代において、弊社は、まずはモノづくりの現場を対象に、単なる現場デジタル化やデジタルツインでもなく、作業自動化を目指すフィジカルAIでもない、人とAIの協働を軸にした現場の業務を支援するインダストリアルAIの創出を目指し、日々挑戦を続けています。

本製品は、2027年前半のリリースを目指しています。個人経営から中小企業のみなさまの業務を少しでも支援できる最先端ソリューションを目指しています。

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